ニーズがあれば何でもやる」「一人一人が突出した分野を持て」「Up or Outでもない」「社会的意義の大きな仕事に挑める」……中途入社者が語る、リアルなNRI。

Vol.18

中途入社者が語る、リアルなNRI。

株式会社野村総合研究所

コンサルティング事業本部 事業推進コンサルティンググループ グループマネジャー西野 貴弘氏

コンサルティング事業本部 ビジネス・テクノロジーグループ 副主任秦 伸太朗氏

公開日:2014.11.7

インタビュアー 入江・永田

日本初の民間総合シンクタンクである野村総合研究所(NRI)。近年はコンサルティングの領域にも事業を大きく拡げ、経営コンサルにおいてはすでに国内で確固たるポジションを築き上げている。他のファームとNRIの違いとは何か? そしてNRIに参画する意義や魅力とは? キャリア入社の二人のコンサルタントの方に、話をうかがった。

Message

NRIは発展途上。まだまだ事業や組織を自らの手で作れる可能性がある。

入江
お二人ともNRIにキャリア入社されたとのことですが、それぞれご経歴を教えていただけますか。
西野
私はNRIで4社目です。SIerでのERPコンサルタントからキャリアをスタートし、その後、コンサルティングファームを2社経験して、2011年にNRIに入社しました。
私は新卒で2010年に国内の大手コンサルティング会社に入社し、SAPの会計領域の導入コンサルに3年半ほど携わった後、NRIに転職しました。
入江
西野さんは、どのような経緯でNRIに移られたのですか。
西野
実は、当初は事業会社を転職先として考えていました。長らくファームに在籍していたこともあり、今度は自ら事業や組織の成長に関与したい、できれば腰を据えてじっくりとキャリアを重ねていきたいと考えていたのです。NRIはこれまで同様にコンサルティングというビジネスを行いながら、希望していた今後のキャリアを積む場として大変魅力を覚えました。
入江
その時ご自身が感じられたNRIの魅力とは、具体的にどのようなことですか。
西野
端的に言えば、NRIはコンサルティングファームとして成長し続けているということです。政策提言などのリサーチから、企業の事業戦略などのコンサルティングに事業の軸足を移して20年程とまだ歴史は浅いのですが、すでに国内では外資の有力な戦略系ファームとも互角に戦えるポジションにまで昇りつめています。その一方で、グローバル展開できる余地はまだ大いに残されていますし、コンサルティングにおいても、事業戦略立案だけではなく実行支援まで担おうと、今まさにサービスの領域を広げている段階。ファームとしての成長余力が多分にあると感じました。そして、外資系ファームの日本法人とは異なり、東京の丸の内がヘッドクォーターですから、あらゆることが自社内で意思決定できる。ここなら前職でのケイパビリティを活かしながら、事業や組織を自力で作り上げていく醍醐味も味わえるのではないかと考えたのです。
入江
すでに豊富なキャリアをお持ちの西野さんにとっても、NRIはさらなる成長や挑戦の機会がある場だとお感じになられたのですね。一方、秦さんはなぜNRIに転職されたのですか。
前職ではSAPの会計領域の導入コンサルを手がけていましたので、特定のパッケージを扱い、求められる専門知識も会計に限られていました。20代で自分のコンサルタントとしてのキャリアをあまりに特化してしまうのもどうかという思いが次第に募り、若いうちはもっと上流で幅広い案件を経験してみたいとNRIへ転職しました。
入江
NRIは社内にシステム部門を抱えていらっしゃるため、コンサルティングもSIに繋げていかなければならないのではないか、と思っている方も多いようです。秦さんはいかがでしたか?
確かに世間ではそう思われている向きもあるようですが、実際はそうした縛りはまったくありません。私が入社後籍を置いているのは、前職の経験が活かせる経営情報コンサルティング部という所で、クライアントのシステムの上流の構想策定などの案件も多く手掛ける部署なのですが、実際にベンダーを選定する際、NRIのシステム部門はその選択肢の1つではありますが、あくまで中立的な立場で「何がクライアントにとって本当のバリューなのか」という視点でコンサルティングができます。外資系の大手ファームのIT系コンサルタントは自社SIに繋げるのが命題ですが、NRIはいい意味でそれが全くない。私にとっては逆にそれが驚きでしたね。

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組織のあり方も仕事の進め方も、型にはまっていない。“Up or Out”でもない。

入江
さきほど秦さんから「NRIのコンサルティングはSIに繋げる必要はない。あくまでお客様本位でジャッジできる」とのお話がありましたが、そのほか、NRIで入社されてギャップをお感じになられたことはありませんでしたか。
扱う案件の幅広さは予想以上でした。部門のトップの言葉を借りれば『クライアントのニーズがあれば何でもやる』と。私は前職でのバックグラウンドを活かしてITに近い領域に携わっていますが、隣の席の人はM&Aのコンサルティングに関わっていますし、部内では、他にも大手企業の全社改革案件や中期経営計画策定の案件も動いています。また、官公庁の案件で、全国津々浦々を行脚して中小企業の経営者にインタビューしているコンサルタントや、クライアントの働き方を変えていくワークスタイル改革に取り組んでいるコンサルタントも。これほど業界・テーマ共にバラエティに富んだ案件を手がけているとは思いも寄りませんでした。
西野
確かに、「型にはまっていない」というのはNRIの魅力の1つですね。他のファームはマトリックス型の体制を敷いているところが多いと思いますが、NRIはアメーバ型と言われており、関われる案件の自由度が高い。私自身も以前は製造業や総合商社の案件を主に手がけていたのですが、NRIに入社してからは特にその縛りはなく業務を行っています。
入江
組織のあり方も、他のファームとは異なっているのですね。
西野
ええ。以前に私が在籍していたファームもそうでしたが、この業界は基本的にプロジェクトオリエンテッドです。プロジェクトごとに人が動き、プロジェクトの中で人が成長していくというスタイル。しかし、NRIは日系企業なので、部門の組織に紐づいた形でもいろいろな営みが行われています。ですから他社と比べると家族的な風土のように感じますね。加えて、他の多くのファームの場合、案件の獲得はパートナークラスの人間の役割ですが、NRIは主任クラスになると全員営業に携わり、自分のやりたい仕事を自分で取ってくることができる環境です。キャリアの浅い若手が案件を取ってくることもできます。そういった場合は、アサインや採算管理、リスク管理などについては上位者がきちんとケアし、プロジェクトリードは本人に託しています。
新卒5~6年目ぐらいの若手社員も営業活動にあたっていて、それは私もびっくりました。しかも、営業案件の進捗状況が、一部の案件を除いてほぼ全件、受注/失注に至るまで社内ポータルで公開されているのです。こうした案件リストなど、他のファームでは管理職でなければ見ることができないはず。また、社内のナレッジなどもすべてオープンにされていて、あらゆる情報を社員全員で共有しようというのは、NRIならではのカルチャーだと思いますね。
入江
NRIでは人事評価はどのように行われているのですか。
西野
NRIは“Up or Out”ではありません。長期的な観点で評価が行われています。ですから、短期的に成果が出ていないからといって、評価が下がるということはありません。もちろん実力主義で成果を上げた人間には相応の評価が与えられますが、逆にとにかく短期的に成果を出したいという志向の方にはNRIは合わないかもしれません。

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徹底した顧客志向。それを通して、社会的意義の大きな仕事に挑める。

永田
お二人からご覧になられて、NRIの人材の印象はいかがですか。
西野
シンクタンクが母体ですので、自分なりの専門性を持っている人が多いですね。会社としても「コンサルタント一人ひとりが突出した専門分野を持て」という考えです。かなりニッチな異色のテーマを究めて業界内で名前の通っている方もいます。そうした人材の多様性がNRIの魅力であり、また、いろいろな角度からクライアントの課題を掘り下げることができるとともに、その専門性を活用することでプロジェクトの立ち上がりが早いという点で、当社の競合優位性にも繋がっていると思います。さまざまな専門性を有した人材が集っているので、最近では、業種横断、業界横断、官民連携といった複雑で高度な案件に取り組む機会も増えています。
NRIのコンサルタントはみんな勉強熱心ですね。私の上司も、どんなに仕事が忙しくてもしっかりと自分の勉強の時間を取っています。そして、みんな自分の仕事に対しては徹底的にこだわる。たとえば資料を作成する際も、それがお客様の社内で閲覧されることを考えて、日本語の表現ひとつにもこだわり抜く。私自身もそうした姿勢にとても触発されています。
永田
NRIのコンサルティングに対して、お客様からはどんな反応や評価が寄せられていますか。
西野
NRIでは案件が終了した時、お客様のご担当者の方にお願いして、当社への評価を忌憚なく記していただいています。そしてそのコメントは、一部の機密情報等を除き社内でオープンにされています。お客様の声をここまで意識して、顧客満足を追求しているファームは珍しいと思いますね。
そうしたお客様からのコメントを拝見させていただくと、業界に対する知見やプロジェクト遂行能力に対する評価が高いようです。
永田
御社は徹底した顧客志向なのですね。一方で、NRIは社内に「詰める」文化があるなどと世間では言われているようです。転職されてみて、その点はいかがでしたか。
西野
そもそも「詰める」というのは「本質的にそのロジックが本当に正しいのか」を確認するステップだと社内では認識されています。なので、決してネガティブなものではありません。NRIは若手にも案件を任せるファームですが、まだキャリアの浅いコンサルタントがお客様のもとできちんと成果を収めるには、企画設計の段階が非常に重要です。それを担えるだけ論理力を鍛えるプロセスが「詰める」ということだと私は捉えています。事実、NRIの3年以内の離職率は4%台であり、若手を徹底的に育て、一人前にするファームだと思います。
永田
では最後に、候補者の方々にNRIでキャリアを積む魅力をお伝えいただけますか。
西野
やはりコンサルティングというビジネス、スキルを通して顧客や社会にとって責任の大きな案件に取り組めるということではないでしょうか。特に震災以降、日本経済の復興のための案件が官民問わず増えています。また、各企業が社会を変えていこうとする重大なプロジェクトに参加できるチャンスにも溢れています。コンサルタントを志望する方には、フィーや成長環境をゴールとして重視している人も多いようですが、NRIはむしろコンサルティングを通して社会貢献したいという意欲の高い社員のほうが多いように思います。
青臭い議論をするのが好きですしね。自らの成長はもちろんですが、それ以上に、クライアントと共に責任を負い、大きな価値を実現していこうという志を持った方、コンサルティングを通して社会貢献したい方は、おそらくNRIにフィットすると思います。ここでは若手でも、自分から機会をつかみにいくことのできる場ですから。
西野
キャリアの豊富な方にとっても、NRIは参加する意義の大きなファームです。ここは新陳代謝を早くして常に若いコンサルタントを抱えようという企業ではありませんし、じっくりと腰を据えて仕事に取り組める環境。そして、冒頭にもお話ししました通り、NRIはまだ成長余力があり、チャレンジできる領域が大いに残されているので、みなさんが培ってきた能力を存分に活かせるフィールドだと思います。興味をお持ちの方は、ぜひ一度アプローチしていただきたいですね。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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